① |
車輪の振れ |
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何度も車輪組を練習したリムは歪みが生じている場合があり、歪みが生じていますと振れ取りが難しくなり、スポークの張力にもバラツキが生じ易くなりますので、車輪組を練習する場合は、実技試験に使用する自転車以外の車輪で練習されることをお勧めいたします。
また、スポークのねじ部に潤滑油等を塗布しておけばスポークニップルの締まりもよくなりま
す。
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② |
変速が全段に至らない |
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平成26年度は、フロント、リヤディレーラーの取り付け状態の試験条件として、ストローク調整ネジを外したり、締めたりするなどしました。試験場で調整が出来ることが求められます。その分時間もかかりますので短時間で調整できるように十分練習を行って下さい。
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③ |
必須項目以外で明らかに判定基準を大幅に逸脱したもの及び、自転車としての安全性を著しく損なうと認められるものは不合格 |
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この項目で判定された主な事例を調べると、ディレーラーにチェーンが正しく通っていない。フロントハブナットの締め忘れ。ワイヤは操作上必要以上の長さで著しいたるみがある。ヘッド部にがたつきがある。ハブナットに緩みがありハブ軸にがたがある。また逆にハブ軸が締って車輪の回転が悪い。また単なる締め付け忘れと思うものでも安全性とかかわりのあるものなど。自転車の構造を十分理解して、日常練習することが大事です。
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④ |
未完成 |
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未完成の大半は、車輪の組立に時間を要して結果的に組立が完成しなかったものです。車輪の組立は遅くとも40分以内に組み立てられるよう練習しましょう。
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⑤ |
ディレーラの各段ごとの調整 |
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最近のディレーラは、シフトレバーとディレーラが同調する構造になっていますので、シフトワイヤの張り方が基本になります。(強く張り過ぎても、たるんでいても調整はうまくできません)
現在市販されていますディレーラの大半であるトップノーマル(シフトレバーをいっぱいに戻した時がトップの状態)の場合は、シフトレバーをいっぱいに戻した時、ディレーラのテンションプーリがトップギヤの真下になるように、シフトワイヤの張りを調整し、シフトレバーを1段毎にシフトし、変速の具合をチェックします。 また、チェーンのオーバーランを防止するため、ローギヤ及びトップギヤ側のストッパー調整も確実に行う必要があります。
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⑥ |
ブレーキブロックとリムとの隙間 |
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実技試験においては、にぎりの組付けを省略していますので、ブレーキブロックとリムの隙間が多少大きくなってもブレーキが効くようになっていますが、にぎりを組み付けるとブレーキレバーの作動範囲が狭くなり、制動力が弱くなります。審査はにぎりを組み付けた状態を想定して行います。
ブレーキブロックとリムの隙間は左右均等で、ブレーキレバーを引いてもハンドルバーとの間に余裕があるように調整することが必要です。
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⑦ |
後車輪の振れが3mm.以上のもの又は車輪がブレーキに当たって回らないもの |
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「①車輪の振れ」を参考に練習しましょう。また、車輪の組立は遅くとも40分以内に試験会場でもあわてずに落ち着いて確実に組み立てられるように練習しましょう。
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⑧ |
リヤリフレクタの取付姿勢 |
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リフレクタの取付姿勢は、組み付け後、自転車より離れて反射面の角度をチェックしてください。(上下左右に5°以上の傾きがあってはいけません)
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⑨ |
サドルとポスト及びポストと立パイプとの固定 |
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サドルの固定強度は、サドル先端部を水平及び垂直方向に握り拳で強く叩き、サドルが動かないことを確認します。
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⑨ |
前または後ブレーキがきかないものは不合格 |
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ブレーキ調整の総合判定です。確実な組付け・調整を日頃から心がけて練習しましょう。調整後はブレーキの効きをよく確認して下さい。部品が正常な位置にない状態で調整していると、ブレーキを何回かかけたときに部品が突然動き、その瞬間にブレーキがきかなくなって不合格となることがあります。
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