H23年度版実技試験のためのワンポイント!!
「自転車組立、検査及び整備技術審査」の実技において減点が目立つ組立内容と実技試験ワンポイント。

項目別減点ワースト10 (平成23年度実技審査結果資料より)

順位 項 目 構成比
H23年度
1 車輪の振れ (振れが縦・横とも1.0mm以上は減点となり。5mm以上は不合格です) 18.1%
2 ブレーキブロックとリムとの隙間 (ブレーキブロックとリムの隙間は左右ほぼ均等で、ブレーキブロックはりムの制動面に沿って正確に当たること)  14.0%
3 ディレーラの各段ごとの調整 (各段ごとに確実にシフトし、チェーンが外れないこと)   13.0%
4 ワイヤ全般の状態(ワイヤの配線が正常であり、ワイヤ止めねじが十分に締めつけてること) 9.6%
5 サドルとポスト及びポストと立パイプとの固定(垂直で下向に668N(67kgf)の力及び座面に平行に222N(22kgf)の力を、サドル前・後端でいずれか大きいトルクが固定部に生じる方の端から25mm以内の箇所に加えて動かないこと)  7.5%
6 未完成 (時間内に組立ができない、又はベル、リヤリフレクタ、スタンド以外の採点の対象となる部品が取付けられていない)   7.4%
7 リヤリフレクタの固定(リヤリフレクタに対し90N(9kgf)の力を加えたとき動かないこと)  5.6%
 8 リヤリフレクタの取付姿勢(主光軸は進行方向に平行で、上下左右に5°以上の傾きがあってはならない) 5.3%
9 必須項目以外で明らかに判定基準を大幅に逸脱したもの及び、自転車としての安全性を著しく損なうと認められるものは不合格  4.9%
 10 ワイヤキャップの欠品と離脱力(ディレーラ)(離脱力は20N(2kgf)以上であること)   4.4%
 10 ベルの固定(取り付けねじ等が十分に締め付けてること)  4.4%
 
■実技試験ワンポイントアドバイス
@ 車輪の振れ  
 何度も車輪組を練習したリムは歪みが生じている場合があり、歪みが生じていますと振れ取りが難しくなり、スポークの張力にもバラツキが生じ易くなりますので、車輪組を練習する場合は、実技試験に使用する自転車以外の車輪で練習されることをお勧めいたします。
 また、スポークのねじ部に潤滑油等を塗布しておけばスポークニップルの締まりもよくなりま
す。

 
A ブレーキブロックとリムとの隙間  
    実技試験においては、にぎりの組付けを省略していますので、ブレーキブロックとリムの隙間が多少大きくなってもブレーキが効くようになっていますが、にぎりを組み付けるとブレーキレバーの作動範囲が狭くなり、制動力が弱くなります。審査はにぎりを組み付けた状態を想定して行います。
 ブレーキブロックとリムの隙間は左右均等で、
ブレーキレバーを引いてもハンドルバーとの間に余裕があるように調整することが必要です。

 
B ディレーラの各段ごとの調整    
   最近のディレーラは、シフトレバーとディレーラが同調する構造になっていますので、シフトワイヤの張り方が基本になります。(強く張り過ぎても、たるんでいても調整はうまくできません)
 現在市販されていますディ
レーラの大半であるトップノーマル(シフトレバーをいっぱいに戻した時がトップの状態)の場合は、シフトレバーをいっぱいに戻した時、ディレーラのテンションプーリがトップギヤの真下になるように、シフトワイヤの張りを調整し、シフトレバーを1段毎にシフトし、変速の具合をチェックします。
 また、チェーンのオーバーランを防止するため、ローギヤ及びトップギヤ側のストッパー調整も確実に行う必要があります。

 
C ワイヤ全般の状態  
   適切な長さのワイヤを用い、ワイヤの配線が適正であり、ワイヤ止めねじが十分に締っているか確認しましょう。

 
D サドルとポスト及びポストと立パイプとの固定  
   サドルの固定強度は、サドル先端部を水平及び垂直方向に握り拳で強く叩き、サドルが動かないことを確認します。

 
E 未完成  
 

 未完成の大半は、車輪の組立に時間を要し、結果的に組立が完成できなかったものです。車輪の組立は遅くとも
40分以内に組み立てられるよう練習しましょう。

 
F リヤリフレクタの固定  
 リヤリフレクタの組み付けについては、組み付け後に手でにぎり、固定力を(90N(9kg)の力を加えたとき動かないこととなっています)

 
G リヤリフレクタの取付姿勢  
 リフレクタの取付姿勢は、組み付け後、自転車より離れて反射面の角度をチェックしてください。(上下左右に5°以上の傾きがあってはいけません)

 
H 必須項目以外で明らかに判定基準を大幅に逸脱したもの及び、自転車としての安全性を著しく損なうと認められるものは不合格  
   今年度、この項目で判定された主な事例を調べると、ディレーラーにチェーンが正しく通っていない。前後共に変速しない。フロントハブナットの締め忘れ。ワイヤは操作上必要以上の長さで著しいたるみがある。ヘッド部にがたつきがある。ハブナットに緩みがありハブ軸にがたがある。また単なる締め付け忘れと思うものでも安全性とかかわりのあるものもあった。自転車の構造を十分理解して、日常練習することが大事です。

 
I ワイヤキャップの欠品と離脱力(ディレーラ)  
    試験時間に気を取られてうっかり忘れないように注意して下さい。しっかり取り付けられているかも確認しましょう。

 
I ベルの固定  
  ベルの取付部に回転止めの工夫があるベルを選びましょう。取付ねじはしっかり締め付けて下さい。