折りたたみ自転車のハンドルステム(ハンドルを支える支柱)の固定に注意!

平成21年9月、インターネットを通じて販売された折りたたみ自転車(車輪径26インチ、7段変速、レバーでハンドルステムの取り外しが可)で、走行中にハンドルが抜けて転倒し、運転者が重傷を負う事故が発生しました。 国民生活センターでは、この事故の原因調査と事故車と同じ構造の他銘柄について調査を行った結果、次のような問題点があることが分かりました 。

ハンドルステムを最も下げた状態では、ホークステム内径が徐々に小さくなり、ホークステムとの接触面積が少なくなることから、固定力が弱くなること。
取り付けられたレバーでは締付けトルクが小さく、十分に締めつけることができなかったこと。

ハンドルステムの固定にレバーを用いている折りたたみ自転車は、ハンドルステムが確実に固定されていることを確認してご使用ください。

ハンドルの高さによってハンドルステムの固定力が低くなる場合があるので、乗車前には前車輪とハンドルがずれることがないか十分に確認すること

レバーを締め付ける力が同じであっても、ハンドルステムの高さが異なると、固定力が異なることがあります。また、ハンドルステムを最も下げた状態でハンドルバーに繰返し外力が加わると、固定力が弱くなる場合もあります。
走行中にハンドルが緩んだり外れる危険を回避するために、走行前は毎回、前輪に対しハンドルバーが回転するような力を加えてみて、ずれることがなくしっかり固定されているか確認してください。

ハンドルステムの固定にレバーを用いているものは、十分な締め付け力が得られずハンドルが緩み重大な事故につながるおそれがあるので、購入の際はよく検討すること  

ハンドルステムの固定にレバーを用いているものは十分な締め付け力が得られず、中にはハンドルが緩みやすいものもあります。使用中にハンドルが抜けるなどすると、重大な事故につながるおそれがあります。
自分が使用するときにハンドルを折りたたむ頻度がどの程度かを考慮し、ハンドルステムの固定にレバーを用いているものを購入する必要性があるか、よく検討してください。

自転車は人の命を運ぶ乗りものです。自転車の購入にあたっては、BAAマーク等安全性の高い自転車をお求めいただくとともに、専門技術者(自転車技士や自転車安全整備士など)に十分に相談の上、自分の体格や用途に合ったものを選び、調整してもらいましょう。 また、購入後は定期的に(少なくとも1年に1回は)専門技術者による点検、整備を受けるよう心がけましょう。

詳しくは「国民生活センター」ホームページをご覧ください。

この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。